【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ奮闘日記」163日間【真柄弘継】第1回 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

BEST TiMES(ベストタイムズ) | KKベストセラーズ

【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ奮闘日記」163日間【真柄弘継】第1回

【新連載】脳梗塞で半身不随になった出版局長の「 社会復帰までの陽気なリハビリ日記」163日間〈第1回〉

イメージ写真:PIXTA

 

◆再発のリスクは最低半年は続くと告げられる

この時点で主治医から、峠は越えたが再発のリスクは最低半年は続くと告げられ、気を引き締めて治療に取り組む心構えができた。
入院して5日目で初めての入浴となった。
髭剃りが出来るかもしれないから嬉しかった。
結果を言えば、カミソリ負けで何ヵ所か血を流してしまったが、とてもスッキリとした顔になった。
服用している薬が血をサラサラにするもので、マスクに血がついたのは、ホンのご愛敬である。
トイレで下半身を晒したことで羞恥心はない。
病人だから当たり前と割り切った。
シャワーを浴びるため全裸になっても平気である。
左手が使えても座りながら身体を洗うのは難しい。
看護師さんに全面的に依存させてもらった。
久しぶりの温水に尿意を堪えきれず放尿。
けど看護師さんから、我慢しないで出していいですよと言われ、病気になって初めての解放感をしばし味わったのだ。

話しは少し戻り、入院二日目。
医師や看護師さん、セラピストさんたちから必ず治ると言われても半信半疑。
後で知るのだが、私の腕はしっかりと力が残っていた。
顔が歪むほど筋肉が弛緩しなかった。
触られたり動かされたりしたら全部感覚として分かる。
とにかく右側は動かないが、脳梗塞となるも要所要所の身体の機能が残されていたのである。
これは処置が早かったのもある。
社長へ電話せずにそのまま夜寝ていたら、動かない身体と喋れない状態で運びこまれ、そこから治療だった。
自ら救急車を呼び、症状など自ら伝え、まだ身体が動いている状態からの治療が良かったのであった。
今さら悔やむことはないが、朝起きて歯磨きの時の違和感で脳梗塞を疑っていたら?
という気持ちがないかと言えば嘘になる。
過ぎたことを考えても仕方ないので忘れることにした()

次のページ再発のリスクは最低半年は続くと告げられる

KEYWORDS:

 

 

✴︎KKベストセラーズ好評既刊  新装重版✴︎

高市早苗著『アメリカ大統領の権力のすべて』

 

★初の女性新首相・高市早苗「政治家の原点」がここにある★

アメリカ大統領の権力のすべて』待望の新装重版

 

民主主義国家の政治をいかに動かし統治すべきか?

◎トランプ大統領と渡り合う対米外交術の極意とは?

★政治家・高市早苗が政治家を志した原点がここにある!

 

「日本は、国論分裂のままにいたずらに時間を食い、国家意志の決定と表明のタイミングの悪さや宣伝下手が災いし、結果的には世界トップ級の経済的貢献をし、汗も流したにもかかわらず、名誉を失うこととなった。

 納税者としては政治の要領の悪さがもどかしく悔しいかぎりである。

 私は「国力」というものの要件は経済力」、「軍事力」、そして「政治力」だと考えるが、これらの全てを備えた国家は、現在どこにも存在しない。

 (中略)

 そして日本では、疑いもなく政治力」がこれからのテーマである。

 「日本の政治に足りないものはなんだろう?」情報収集力? 国会の合議能力? 内閣の利害調整能力?  首相のメディア・アピール能力?  国民の権利を保証するマトモな選挙?  国民の参政意識やそれを育む教育制度?

 課題は随分ありそうだが、改革の糸口を探る上で、アメリカの政治システムはかなり参考になりそうだ。アメリカの政治にも問題は山とあるが、こと民主主義のプロセスについては、我々が謙虚に学ぶべき点が多いと思っている。

 (中略)

 本書では、行政府であるホワイトハウスにスポットを当てて同じテーマを追及した。「世界一強い男」が作られていく課程である大統領選挙の様子を描写することによって、大統領になりたい男や大統領になれた男たちの人間としての顔やフッーの国民が寄ってたかって国家の頂点に押し上げていく様をお伝えできるものになったと思う。 I hope you enjoy my book.」

(「はじめに」より抜粋)

 

◉大前研一氏、推薦!!

 「アメリカの大統領は単に米国の最高権力者であるばかりか、世界を支配する帝王となった。本書は、連邦議会立法調査官としてアメリカ政治の現場に接してきた高市さんが、その実態をわかりやすく解説している。」

ALL ABOUT THE U.S. PRESIDENTIAL POWER

How much do you know about the worlds’s most powerful person―the President of the United States of America? This is the way how he wins the Presidential election, and how he rules the White House, his mother country, and the World.

<著者略歴>

高市早苗(たかいち・さなえ)

1961年生まれ、奈良県出身。神戸大学経営学部卒業後、財団法人松下政経塾政治コース5年を修了。87年〜89年の間、パット•シュローダー連邦下院議員のもとで連邦議会立法調査官として働く。帰国後、亜細亜大学・日本経済短期大学専任教員に就任。テレビキャスター、政治評論家としても活躍。93年、第40回衆議院議員総選挙奈良県全県区から無所属で出馬し、初当選。96年に自由民主党に入党。2006年第1次安倍内閣で初入閣を果たす。12年、自由民主党政務調査会長女性として初めて就任。その後、自民党政権下で総務大臣、経済安全保障大臣を経験。2025年10月4日、自民党総裁選立候補3度目にして第29代自由民主党総裁になる。本書は1992年刊行『アメリカ大統領の権力のすべて』を新装重版したものである。

 

 

✴︎KKベストセラーズ「日本の総理大臣は語る」シリーズ✴︎

 

オススメ記事

真柄弘継

まがら ひろつぐ

現役出版局長

1966年丙午(ひのえうま)126日生まれ。

1988年(昭和63)に昭和最後の新卒として出版社に勤める。

以来、5つの出版社で販売、販売促進、編集、製作、広告の職務に従事して現在に至る。

出版一筋37年。業界の集まりでは様々な問題提起を行っている。

中でも書店問題では、町の本屋さんを守るため雑誌やネットなどのメディアで、いかにして紙の本の読者を増やすのか発信している。

 

2025年68日に脳梗塞を発症して半身不随の寝たきりとなる。

急性期病院16日間、回復期病院147日間、過酷なリハビリと自主トレーニング(103キロの体重が73キロに減量)で歩けるまで回復する。

入院期間の163日間はセラピスト、介護士、看護師、入院患者たちとの交流を日記に書き留めてきた。

自分自身が身体障害者となったことで、年間196万人の脳卒中患者たちや、その家族に向けてリハビリテーション病院の存在意義とリハビリの重要性を日記に書き記す。

また「転ばぬ先の杖」として、健康に過ごしている人たちへも、予防の大切さといざ脳卒中を発症した際の対処法を、リアルなリハビリの現場から当事者として警鐘を鳴らしている。

この著者の記事一覧